中国から来られた中学生たちに、立礼点前を披露しました。
学校で公開するのは私たちにとっては初めてのことで、とても緊張しました。
清陵祭では出店を断念したので、普段の成果を発揮できることがうれしかったです。
前日の28日には準備を兼ねて練習もしました。簡単な単語は中国語で言ってみようかと相談もしました。
お菓子の生菓子は、上用饅頭の「雪だより」を用意しました。
コシのある上用生地に雪の焼印を押した素朴で上品なお饅頭で、こしあんが入っています。
菓子切りの楊枝がなくても、手で割って食べることができます。
お花は、「白玉椿」にしました。
清楚で可憐な印象で、白いお菓子に似つかわしくて良かったと思います。
今回は、掛け軸は間に合いませんでしたが、「一期一会」という語を用意したかったです。
お茶席は2席に分けて、2点前行いました。
1席目のお客様は、女子のグループでした。
通訳の方がいらっしゃいましたが、日本語ではほとんど話されず、私たちが中国に留学したような気分を味わうこともできて、何だか不思議な気持ちでした。
お点前中は、みんなの視線を一斉に浴びて、緊張しました。
半東がお菓子やお茶のいただき方の見本を示して説明しました。
もちろん、通訳の方が仲介して中学生に伝えてくださいました。
水屋では、点て出しの準備ができています。
いつも棚で眠っているお茶碗も、今回は大活躍です。
慣れない手つきではじらいながらも、笑顔で体験してもらうことができました。
感激だったのは、サプライズプレゼントをいただけたことです。
ありがとうございました!!もう感無量です!!大切にします!!
謝謝!!
最後に、「チャイニーズ!」「ジャパニーズ!」という掛け声で集合写真を撮りました。
2席目のお客様は、男子のグループでした。
女子よりも男子の方がお点前に興味津々で、全員一斉にカメラを構えていました。
茶道は中国で生まれ、日本に伝わり、日本流に進化し、根付いた文化です。親近感を感じながら味わってもらえたらいいなと思いました。
中学生のみなさんにとっては初めての茶道の体験になります。私たちとの出会いで、日本に対して、あるいは茶道に対する印象が変わるかもしれません。
ささやかな交流ですが、日本代表として、日本の伝統を正しく伝える責任も感じて緊張しました。
さて、初めての抹茶のお味は?
一口含むなり、「クォッ!」という声がもれ、笑いが起きました。
「クォ」とは、「苦」で、「苦い」という意味だそうです。
とても素直な感想をいただきました。
中国語は全くわかりませんでしたが、みなさんに喜んでもらえて良かったです。
あっという間に終わってしまい、名残惜しかったです。
限られた時間でしたが、私たちにとっても素敵な時間になり、このような機会を設けていただけて、本当に光栄で、幸運に思いました。
いい思い出ができました。茶道部員で良かったです。
ありがとうごさいました!!謝謝!!