2019年12月14日土曜日
今日は何の日?
12月14日(土)
畳で薄茶のお稽古をしました。
本田先生に、「今日は何の日?」と突然聞かれ、みんな黙り込んでしまいました。
今日は、赤穂浪士の討ち入りの日だそうです。
今日用いたお茶杓のご銘に、「討ち入り」と名づけてもいいとのことでした。
もし季節感を出すなら、例えば、「枯れ野」などがふさわしいようです。
風物詩だけではなく、日本の史実にも「和」の要素を見い出し、茶道の世界にオーバーラップさせる
こともあるようで、意外でした。
でも、「討ち入り」の雰囲気を、茶道でどのように表現
するのか、全く見当もつきません。
お床の掛け軸やお花、お道具やお菓子、お茶碗の形や色、
模様などで工夫するようですが、難しそうです。
今年最後のお稽古になりそうです。
今日学んだことを忘れないように、指摘されたことを帰宅したら記録しておこうと思います。
お稽古中のメモは禁止されています。
利休百首に、「目にも見よ耳にもふれよ香を嗅ぎてことを問ひつつよく合点せよ」という歌がありま
す。感覚で、全身でお点前を習得するのが大事なのです。
2019年12月7日土曜日
開けて楽しき玉手箱?!
12月7日(土)
みなさん、「箱点前」をご存じですか??
先週に続いて、箱点前というお点前の指導を受けています。
名前のとおり、茶箱という「箱」があり、重箱のような感じで、とてもきれいな模様がついています。
茶箱のふたを取るのもわくわくします。
まるで玉手箱のようで、中身は何・・・?
ドキドキしながら開けると、お点前セットがコンパクトに収納されています。
お盆にのせて持ち運びをして、お湯さえあれば、どこででもお点前ができます。
お茶碗も入る立派なポータブルお点前セットなのです!!
戦乱の時代、武将たちも陣中や参勤交代の道中にお茶を楽しんでいました。
小田原の陣の際に、千利休が茶道具を旅箪笥に入れて、秀吉に随行していたようです。
旅で移動しながらでも、戸外で好きな時に一服できたというわけです。
何だかとても斬新な気がしました。
携帯中に箱の中でお道具が泳ぎ回ることのないように、茶筅には「茶筅筒」 、茶巾には「茶巾筒」
と、それぞれにしっかりと収納器具があります。
お盆から茶箱を出して、ふくさで「三」の字を書くようにお盆を清めます。
お点前の所作は、盆略点前とほぼ同じになります。
そして、お楽しみは・・・お菓子の金平糖です。
ずんどうのひょうたんのような形をした「振り出し」というかわいい容器に入っています。
口元が細く、金平糖が出てくるまで、横に向けてくるくると回します。
それが楽しくて楽しくて。
まだかな?まだかな?と、恐る恐る、ゆっくりと回していると、
不意にコロコロっと出てきて、懐紙の上で転がって落ちそうになりました。
偶然きれいな色の組み合わせが出そろうと、幸せな気分になります。
まるで運試しのガラポンです。遊び心をくすぐられます。
もしかしたら、昔の人も同じような気持ちになっていたのかなとふと思いました。
点てたお茶は、古帛紗の上にのせ、古帛紗ごとお茶碗を抱いていただきます。
いつものお点前とは異なるので、とても好奇心を刺激され、楽しみながら学ぶことができました。
とてもいい経験ができました。本田先生、ありがとうございました。
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